ペット応急処置
人と同様、ペットだって、急な怪我や病気をすると慌ててしまうものです。
もしもの場合に備えて、すぐに連絡出来る病院や、ペット専用の救急箱を用意しておくと安心です。(といっても、用具は人間用の物で大丈夫です)
応急処置の仕方も覚えておくと、いざという時、慌てなくて済みます。
ちなみに、私が常時、用意している「犬用救急箱」の中身を紹介します。
飼っているペットに合わせて、中身を充実させてくださいね。
ペット用救急箱
- アルコール消毒液
- 包帯(くっつくタイプ)
- カット綿
- ガーゼ
- ハサミ
- ピンセット
- 止血剤(クイックストップなど)
- テープ
- 手袋
- 正露丸(糖衣タイプ)
- カンシ
- 爪切り
- 針と糸
などを入れておくと安心です。
応急処置の仕方 心臓マッサージ
犬の体は小さいので、心臓マッサージの際、右左を探り分けることは難しいです。
仰向けに寝せて、頭だけ横に向けます。
気道確保のため、舌を出させます。(犬の下は滑るので、タオルなどで掴む)
胸のあたり全体に、左手を横に置きます。
その上から右手の平を重ね、左手は添える程度、右手だけで30回、テンポ良く強く押します。
30回押したら、犬の口を閉じ、鼻と口、一緒に、口移しで息を入れます。
肺が膨らむのを確認したら、また手で、心臓マッサージをします。
また、口移しで息を吹き・・・繰り返します。
犬が自発呼吸する気配を感じたら、すぐに止めます。
誤って異物を飲み込んでしまった場合
小型犬なら、両方の後ろ脚を持ち、思い切り上下に振ります。
(脚の骨が折れてしまうかもしれませんが、命には代えられません!!)
大型犬や、持ち上げるのが不可能な状態の場合は、横に寝かせ、ものすごーく濃くした塩水を一気に飲ませます。
むせて苦しみますが、異物を吐き出すまで続けてください!!
止血の方法
基本は、患部を強く圧迫して止血か、クイックストップで止血。
出血の量が多い、または裂傷などの大きな傷の場合は、出血している患部の心臓に近い方の関節より上部を強く縛る。
骨折した場合
患部に沿って、真っ直ぐな木材などを当て木にし、患部を避け、包帯などで2か所ほど、強く縛る。
愛するペットを一時、苦しませるのと、みすみす殺してしまうのとでは、どちらが後悔すると思いますか?
躊躇わずに、一瞬で判断、行動してください。
愛犬の命は、飼い主が守るべきもの。
少しくらい苦しんでも、命を落とすよりはマシです!!
命を預かるなら、覚悟を決めてください。
犬を飼うことは、キレイ事ばかりではないのです・・・。